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2025/05/06 19:19

グラインダーと言われてもピンとこないかもしれませんが、要は据え置き式の電動ミルのことです。
ハンドミルで丁寧に挽いて…っていうのも情緒があっていいんですけど、毎朝コーヒー淹れてるとだんだん面倒くさくなってくるんですよね(´-ω-`)
実は旧ブログでもみるっこを購入して間もない時期に同じ主旨の記事を書いていたんですが、だいぶ時間もたってますし当時の写真を使いつつ内容も少し更新してみようかなと。
┃なぜみるっことnextGなのか?

単純にワタシが両機種とも持ってるからです。使ってもいないのにオススメとかするのはさすがに無責任ですからね( ´Д`)y━・~~
それと家庭用のコーヒーグラインダーを探していて、そこそこコダワリが強い方だとだいたいこの2機種に行き着くんじゃないかなーと思います。
両機種ともフラットディスク式のグラインダーで、下の写真のような刃がついたディスクが回転して、コーヒー豆をすり潰しつつカットするような感じですね。

実勢価格はどちらも5〜6万くらい(2025年4月現在Amazon調べ)なので、けっこう本気度が高い人向けではあります。
(´・ω・`) < コーヒー豆を自動で挽くだけでしょ?そこに5〜6万なんて…
って思うかもしれませんが、グラインダー次第でコーヒーの味(というか口当たり?)というのは劇的に変わります。
グラインダーなんて頻繁に買い換えるようなものでもないので、せっかく買うなら中途半端に安いものよりも、ちょっとくらい高くても良いものの方が後悔が少ないと思います。
両機種とも使い込んで刃が痛んできても替え刃単体で買えるので長く使えるというのも大きなメリットです。
┃富士珈機R220(みるっこ)

1989年発売というロングセラー機。
業務用のスタンダードともいえる上位機種R440を家庭用にコンパクトにしたということなんですが、小規模店でも十分使えるセミプロ機(?)みたいな絶妙なポジションのグラインダーです。
みるっこは刃のタイプがグラインド臼(汎用タイプ)とカット臼(エスプレッソ向け)の2タイプ用意されているんですが、ウチのはグラインド臼です。
┃カリタnextG

2015年に発売された比較的新しい機種で、家庭向けのフラッグシップといった位置付け。
下位機種にハイカットミル、業務用の上位機種としてハイカットGというのも存在します。
現在ではnextG2という名前になってますが、ロゴの有無や位置が違う程度で機能的な違いは特にないそうです。
┃先に結論から

結論から先に言ってしまうと、家庭用としてのオススメは圧倒的にカリタnextGですね。
ただし、
一度に50g以上挽く機会が頻繁にある人にはみるっこをオススメします。
では、比較しつつ解説していきますね。
まずは粒度。
粉砕した粒子の均一性はみるっこの方が一枚上手ですが、微粉はやや多め。対してnextGは粒子の大きさは少しまばらで、粒度を細かくしようとしても少し粗めに仕上がります。

カリタは基本的に中粗挽きを推奨している(いわゆるカリタ挽き)せいか、細挽きの設定にしても他社製品で言うところの中挽きくらいにしかなりません。
落ちる速度がはやいドリッパーだと抽出不足になりがちなので、その点は注意が必要かも。
挽き目が少し粗く、微粉が少ないこともあって、味に関してはnextGの方が雑味が少なくてスッキリとキレのある口当たりになります。
騒音とか粉の飛び散り、静電気の抑制なんかは圧倒的にnextGの方が気が利いてます。

わずか20g挽いただけでこの差ですからね(^_^;)
みるっこは粉受けにも帯電しやすいので、容器の内側側面なんかにも微粉がめちゃくちゃ付着します。純正の樹脂製の容器ならともかく、金属製の受け缶なんかを使うと触った瞬間に静電気が走ることもあります。
作動音自体は実はそこまで大きな差はないんですが、みるっこは高回転のモーターを使っているので、振動とか周波数なんかの要素が重なって、ちょっとうるさく感じますね。
発売から26年も差があるので、後発のカリタnextGはみるっこのウィークポイントをキチンと押さえている感じがします。
ただ、nextGにも弱点はあってですね…
挽く速度が非常に遅い。
いやまぁ、ハンドミルで挽くのよりかは段違いに速いですけどね(^_^;)
だいたいnextGで20g挽くあいだにみるっこは100g挽けるくらいの速度差です。
粉砕速度というのは静電気や摩擦熱の発生とトレードオフの関係にありますので、こればっかりは仕方がないかなと。
あと、一度に挽ける量にも差があります。
nextGは50gまでしか一度に挽けませんが、みるっこは200gまで一度に挽けます。
50gってだいたいコーヒー4杯分なので、それ以上のコーヒーを一度に淹れる必要があるならみるっこの方が都合がいいかもしれません。
粉が散らかったり、音が大きかったりしても粉砕速度や粉砕量を重視したみるっこ。
対して
一度に挽く量や速度は犠牲にしても使い勝手の良さを重視したnextGといった感じでしょうか。
┃現在のウチのみるっこの姿

長年使ってると見た目とかどーでもよくなってくるんですよ( ´_ゝ`)
紆余曲折はあったものの、最終的にステンレス製の手鍋 + 蓋(純正)に落ち着きました。
純正の粉受け容器の蓋って磁石が仕込んであるので、単体使用できるのがいいんですよ。排出口にくっつければ盾のように上への飛び散りを防いでくれます。
ワタシは一回に100gずつ挽くので、コレが無いと静電気のせいで本体が粉まみれになります( ;´Д`)
鍋も少し帯電するので内側には微粉がいっぱいつくんですが、これは良いように捉えれば微粉を分離してくれてるワケですから、挽き豆を袋に詰めたあとに鍋を毎回キッチンペーパーで拭えば微粉をある程度除去できます。
ちなみに持ち手の部分は一体型ではないせいか、意外と帯電しにくいので急な放電で不快になることも少なかったりします。
というわけで、今回はnextGとみるっこの比較レビューでした。
結論としては
家庭用ならnextG。
小規模店舗(と同等にコーヒー淹れまくる人)ならみるっこ。
という感じですね。(※あくまでワタクシ個人の見解ですので異論は認めます)
もしグラインダーに興味があったらこの両機種を検討してみてくださいね。
ではでは。