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2024/11/22 18:11
考えてみると、ウチって風味の強いナチュラルとかハニープロセスの豆は中煎りより浅めの焙煎にすることが多いんですが、ウォッシュドの豆って少し深めに焙煎する傾向があるんですよね。
ユニークな風味のものはその良さを生かして浅めに焙煎してしまう都合上、深煎りの枠はウォッシュドで埋めてしまう…という状態ですね。
ちなみにナチュラルの豆って浅めに焙煎すると甘さの強いベリー感の強いコーヒーになることが多く、一方ウォッシュドの豆っていうのは浅めに焙煎するとスッキリとした口当たりの柑橘感の強いコーヒーになることが多い気がします。
このところナチュラルが続いていたので、ちょっと飽きてきていたというのもあって、
無性に柑橘っぽい風味のコーヒーが飲みたい!o(`ω´ )o
というワタシの一存でウォッシュドの生豆を探すことに。
じつは当初はパナマのコーヒー豆を候補に挙げてました。柑橘っぽさと言えばやはりパナマですからね!
ただまぁ、昨今の物価高の影響でパナマ産のコーヒー豆はちょっと高い…。
で、他のコーヒー豆をあたったところ、似たような味覚評価だったコスタリカ産になったワケです。価格的にもだいぶお手頃でしたしね( ´Д`)y━・~~
さて、届いた生豆はハンドピック(欠点豆除去)をするんですが、その必要がないくらいキレイな豆!
ナチュラルの豆は製法上どうしても欠点豆が多めに含まれているので、手間のかからないウォッシュドはラクでいいですね。
世の中のコーヒー屋がウォッシュドばっかり扱ってるのも頷けます(暴言)
ちなみに焙煎する上でもウォッシュドの豆は色が均一に仕上がるというアドバンテージがあります。
ナチュラルの豆は糖分の偏りがあるので、糖分が少ない豆は色が薄く、逆に多い豆は濃く仕上がります。結果的に全体が色ムラになりやすいんですよ。
たまに「焙煎の腕が悪い=色ムラになる」って考えてる人がいるんですけど、それは手網焙煎のハナシであって、プロ用の焙煎機を使ってる場合はたいてい豆の仕様ですからね(・ω・)b
だから世の中のコーヒー屋はウォッシュドばっかり扱っt(以下略)
それはさておき、焙煎してみて初めて飲んでみた感想。
まぁ、記事のタイトルそのままなんですけどね…
あ、これ柑橘じゃなくてリンゴだわ…
ワタシが飲みたかった柑橘っぽいコーヒーどこいった(ノД`)
ちなみにワタシの場合ですが、試飲する際は風味を強く感じ取るために焙煎から日が経っていない豆を飲むことが多いんです。だいたい翌日くらいが多いかな。
普通は焙煎から間もないコーヒーというのは風味は強く出るものの、抽出が弱くて味の薄いコーヒーになりがちで、渋みが強く出たり、酸味が出なかったりと味も安定しないので、たいてい美味しくないんですよ。
ただ、このコーヒーは渋みが少なくて、酸味もキレイに出ていてフツーに美味しかったですね。
ウォッシュドらしく甘さは控えめなので、酸味が少し際立つ感じではあります。
酸味が苦手な人には飲み始めの口当たりが少しキツく感じるかもしれませんが、後味に残る軽い酸味の余韻が心地よいです。
全体的にはスッキリしつつボディの厚みもありますし、個性もウォッシュドの割には明確に感じますので、価格を考えるとけっこうコスパのいい豆だと思いますね。
焙煎度(ミディアムロースト)からしてミルクとの相性がそれほど良くないのでブラック推奨ですが、コーヒーの酸味に抵抗がない方にはかなりオススメしたいコーヒーに仕上がっています。
…なんか酸味を強く推しているような感想になっちゃいましたけど、スペシャルティコーヒーをウリにしている他店のウォッシュドよりは遥かに酸味は抑えているので、その点は誤解なきよう。あくまで当店比で酸味の存在感があるって話ね。
というワケで、興味がある人はぜひ一度お試しあれ!
ではでは。